
2025.06.24
若手の退職が相次ぐ今、建設業界の“働き方改革”と“派遣”という新しい選択肢――未経験から人材価値を高めるチャンス
建設業界の現状――若手離職と人手不足が加速する背景
建設業界は、日本のインフラや都市づくりを支える根幹産業です。しかし、いまや慢性的な人手不足が業界全体の課題となっています。なかでも顕著なのが、20代~30代の若手の離職・短期離職の増加です。現場からは「せっかく入社した新人がすぐ辞めてしまう」「ベテランに負担が集中する」といった声が上がり、現場の疲弊や効率低下が懸念されています。
なぜここまで若手の離職が続くのでしょうか?
背景には、建設業界特有の「長時間労働」「休日の少なさ」「職人気質の上下関係」など、“昔ながら”の厳しさが依然として残っていたことがあります。加えて、社会全体で「転職が当たり前」という価値観が浸透し、「合わない」と思えばすぐに環境を変える若者が増えたことも理由です。
さらに人手不足の影響で一人あたりの業務負担が重くなり、「余裕がない現場」に疲れてしまう人も増加。こうした現状を受け、企業側も若手人材の確保・定着が喫緊の課題となり、これまでの常識や慣習を大きく変えようとする動きが加速しています。
なぜ若手の退職が続くのか?
建設現場の多くは早朝から始まり、天候にも左右されやすく体力的な負担も大きい仕事です。また、「先輩・上司の言うことは絶対」といった古い職場文化にギャップを感じ、「こんなはずじゃなかった」と早期に辞めてしまうケースも少なくありません。近年は、短期間でより良い働き方を求めて転職を重ねる若者が増えています。
人手不足と業界構造の変化
こうした人材不足を受けて、建設業界の雇用・働き方の構造自体が大きく変わりつつあります。
以前は「一度入社したら定年まで」という“終身雇用”が一般的でしたが、いまは転職や派遣、契約社員など多様な雇用形態が広がっています。企業も“人材の奪い合い”の中で、より働きやすい環境やキャリアパスの整備に本腰を入れるようになりました。
「働き方改革」の波が建設業界をどう変えているか
2019年からの「働き方改革関連法」施行以降、建設業界にも残業時間の上限規制や労働時間短縮の波が押し寄せています。2024年にはついに建設業も“時間外労働の上限規制”が本格導入され、「残業が当たり前だった現場」が徐々に変化し始めています。
残業規制や働き方の多様化
かつては「土日も現場」「プライベートがない」といった声が当たり前でしたが、
今は休暇取得の推進や、ワークライフバランス改善が強く意識されています。
また、フレックスタイムやシフト勤務を導入する企業や、設計業務の一部リモートワーク化も進んでいます。
これまで“現場主義”一辺倒だった働き方も、仕事内容に合わせて柔軟な選択肢が増えています。
多様な雇用形態が拡がる時代へ
特に注目されるのが派遣や契約社員といった新しい雇用形態の拡大です。
これまで建設業界は「安定=正社員」というイメージが強かったですが、今は「自分に合った働き方」を重視する人が増えています。
実際に派遣社員として現場を複数経験しながらスキルを高めたり、自分に合った現場・職種を探すというキャリアの選択肢も広がっています。
この動きが、未経験・異業種からの転職をより後押しする流れを作っています。
今こそ未経験から飛び込むチャンス――派遣という新しい道
こうした変革期の中で、「未経験から建設業界へ」という選択肢が現実的なものとなっています。
その中心にあるのが、未経験者を積極採用・育成する派遣会社の存在です。
施工管理・CAD未経験でも始められる理由
最近の派遣会社は、未経験者向けの研修を徹底しています。施工管理やCADオペレーターといったポジションは本来“経験者優遇”と思われがちですが、実は「基礎から学べる研修カリキュラム」を用意している会社が増えています。
2週間~1か月程度の座学・実技研修で、現場の基本やCAD操作、安全管理などをじっくり学び、現場デビュー後も先輩スタッフやフォロー体制が整っているため、「現場が初めて」という人でも安心してスタートできます。
未経験者を支える派遣会社の取り組み
正社員雇用型の派遣や、現場配属後も定着を支えるメンター制度や資格取得支援など、
「長く働ける仕組み作り」を重視する会社が目立ちます。
派遣会社側も離職率を下げるため、一人ひとりに合わせたキャリアパスや配属先選びに力を入れており、
「派遣=不安定」というイメージはどんどん変わりつつあります。
実際、数年後には希望に応じて正社員登用や大手ゼネコンへのキャリアアップも可能となる事例が増えています。
キャリアに悩む若手・フリーターが建設業界で得られるもの
「フリーター歴が長い」「短期離職ばかりで自信がない」
そんな方にとって、今の建設業界は“再スタートの場”として絶好のタイミングです。
人材価値を高める環境
未経験からスタートしても、現場で責任ある仕事を任されるまでのスピード感や、
「自分の仕事が目に見える形で残る」という達成感がこの業界ならではの魅力です。
また、ITやデジタル化の進展で、若手でも最新技術に触れられるチャンスが増えてきました。
資格取得や経験値アップで、市場価値の高い人材へ成長できるフィールドです。
安定とキャリアアップの両立
人手不足を背景に、未経験者でも正社員雇用や安定した働き方を実現しやすくなっています。
研修後すぐ現場経験を積むことで、数年後には現場管理や大手への転職も見えてきます。
「生活を安定させつつ、長い目でキャリアを築く」そんな将来設計を実現できるのも、今の建設業界ならではです。
変革期の今、建設業界で“自分らしい働き方”を見つけよう
働き方の多様化が進む今、「自分に合った働き方」を選べる時代になりました。
建設業界も今まさに、大きな変化を肌で体験できるチャンスのフィールドです。
将来性と今後の展望
都市再開発やインフラ整備の需要は今後も続き、建設業界は“なくならない仕事”として安定した将来性を持っています。
少子高齢化社会の中でも、現場では常に新しい担い手が求められています。
この「人手不足・変革期」の今こそ、
これまでのキャリア観を一新し、自分らしいキャリアアップに挑戦できる絶好のタイミングです。
エンジニア株式会社が提供する新たなキャリアパス
未経験者やフリーター、短期離職経験者も歓迎し、研修からキャリア形成までサポートする企業が増えています。
エンジニア株式会社でも、建設業界での新しいスタートを目指す方を応援しています。
もし「自分もチャレンジしてみたい」「働きながら成長したい」と思ったら、
エンジニア株式会社(https://e-ngineer.co.jp/)への応募を検討してみませんか?
あなたの新しい一歩を心から応援しています。
参考
■「建設産業の現状と課題」 – 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001188729.pdf
■「建設労働 | 日本建設業連合会」
https://www.nikkenren.com/publication/handbook/chart6-4/index.html
■「建設業・ドライバー・医師の働き方改革総合サイト」 – 厚生労働省
https://hatarakikatasusume.mhlw.go.jp/index.html
■「最近の建設業を巡る状況について(資料) – 国土交通省」
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001633500.pdf
https://jsite.mhlw.go.jp/gifu-roudoukyoku/content/contents/001967724.pdf
■「建設キャリアアップシステム(CCUS)について」 – 厚生労働省 × 国交省資料
https://www.mhlw.go.jp/content/11606000/001140050.pdf
■日本経済新聞「建設派遣からみた景気 需要は旺盛も人員つなぎ留めに課題」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK091NK0Z00C25A6000000/?type=group#AgAUAgAAMDgx