COLUMN コラム

2025.07.01

建設業界は今“若手・未経験”にチャンス到来!
高卒採用強化と働き方改革のリアル――西松建設の事例から見る今後のキャリア

「正社員で働くことに漠然とした不安を感じている」「フリーター生活が長くなり将来が心配」「短期間で仕事を辞めてしまい、履歴書に自信が持てない」――そんな悩みを持つ20代の方は、決して少なくありません。
とくに最近は、ブラック企業で心身をすり減らしたり、転職を繰り返したりする中で、「このままの自分でいいのだろうか」とキャリアに迷いを感じている方も多いでしょう。
そんな中、今、建設業界では“若手・未経験者”を歓迎する動きが一段と強まっています。
特に「高卒採用」を強化する企業が急増し、大卒以上の初任給や新しいキャリアパスが用意されるなど、未経験でも本気でチャレンジできるフィールドが広がっています。
西松建設をはじめとした大手企業の取り組みや、業界全体で進む働き方改革は、「チャンスがあふれる建設業界」という新しいイメージを生み出しています。
この記事では、
・高卒採用が強化される背景
・具体的な企業の事例(西松建設など)
・若手にとっての働き方・キャリアの魅力
を分かりやすく解説し、「今だからこそ建設業界を選ぶメリット」をお伝えします。

なぜ今、高卒採用が注目されているのか?―激化する若手採用競争の背景

近年、日本の建設業界は深刻な人手不足に直面しています。特に、現場で活躍する若手人材の確保は業界全体の課題となっており、採用競争はますます激化しています。
厚生労働省のデータによれば、2025年3月卒業予定の高校生のうち、就職希望者は約13万人と5年前に比べて約6万人も減少。これに対し、企業側の採用意欲は衰えることなく、有効求人倍率はバブル期を超える過去最高の水準(東京都では15倍超)を記録しています(東洋経済オンライン)。
この動きは建設業界だけでなく、他の業界にも波及しています。たとえば警備業界や製造業など、若手を採用したい業界が軒並み高卒採用を強化し、初任給や待遇の見直しを進めています。その中でも建設業界は「安定したインフラの担い手」として、若い世代への投資を惜しまない姿勢がより鮮明です。
こうした背景には、少子高齢化による労働人口の減少や、長時間労働への社会的な批判、さらにコロナ禍による働き方そのものの見直しといった要因が複合的に絡んでいます。結果として、企業が「若手・未経験者でも積極的に育てていこう」というムードに大きく舵を切ったことが、高卒採用強化の大きな原動力となっているのです。

西松建設が示した「高卒採用強化」のインパクト―初任給の高さと現場のリアル

建設業界の中でも、西松建設の取り組みは特に注目されています。今春(2024年)の入社から約20年ぶりに高卒採用を再開し、建築や土木の現場監督職として4人の高卒社員が新たに加わりました。
しかも、その初任給はなんと26万円。これは一般的な大卒の初任給平均(約22.5万円)を大きく上回る金額です(労政時報調査)。さらに工事現場で勤務する場合には月2万円の手当も支給され、給与面での魅力は非常に高くなっています。
西松建設は今後も高卒採用を継続し、工業高校への個別訪問や学校側との連携を強化する方針です。現場見学会や説明会も積極的に開催し、高校生が実際の現場や働く人の声を直接知る機会を増やしています。こうした“現場密着型”の採用活動は、仕事に対するリアルなイメージを持つきっかけとなり、ミスマッチの防止や早期離職の抑制にもつながっています(全国建設業協会)。
このように、従来は「大卒優遇」とされがちだった待遇面でも、今や高卒や未経験者を積極的に評価・登用する時代へと変化しているのです。

働き方改革と待遇改善―建設業界で広がる若手定着の工夫

建設業界は「働き方改革」の最前線に立っています。2024年4月からは、建設業界にも残業時間の上限規制が導入され、長時間労働が慢性化していた現場も少しずつ変わり始めています。企業各社は若手が安心して長く働けるよう、待遇改善や福利厚生の充実に本気で取り組んでいます。
例えば、高卒者の初任給を引き上げた企業は全体の8割を超えています。単に給与面だけでなく、社宅の家賃免除や運転免許取得費用の補助、入社祝い金、資格取得支援など、多様なサポート制度が用意されています(福井新聞)。こうした動きは「働きながらスキルアップしたい」「安定した収入を得たい」と考える若者にとって、大きな安心材料となります。
また、現場の安全管理や健康面でのサポートも年々強化されています。事故防止のための研修や、働き手のメンタルケア、現場でのコミュニケーション活性化など、若手が「安心して挑戦できる」環境づくりが急速に進んでいます。

高卒・未経験から広がるキャリアパス―建設業界で“選べる未来”を手に入れる理由

「高卒で建設業に入ると、そのまま現場仕事で終わってしまうのでは?」――そんなイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし今や、建設業界では“キャリアパスの複線化”が大きなトレンドとなっています。
この背景には、働き方改革や待遇改善の流れが大きく関係しています。若手人材を「長く定着して育てる」ことが業界全体の課題となった今、企業は未経験や高卒からのキャリア形成を本気で支援しています。
たとえば多くの建設会社では、入社後に現場で基礎を学びながら、資格取得支援やOJT研修を通じて、より専門性の高い仕事に挑戦できる体制が整っています。実際、1級・2級建築施工管理技士や建築士などの国家資格を取得し、現場監督や管理職へステップアップした事例は少なくありません。資格取得にかかる費用や受験のための研修費用を会社が負担するケースも多く、未経験者でも着実にキャリアを広げられる仕組みができています(KISAN建設コラム)。
また、デジタル技術(BIMやICT施工など)の導入が進むことで、若手の柔軟な発想や新しい技術への対応力が評価されやすくなっています。現場作業から設計、積算、施工管理、営業、総務といった多様な職種へ“社内ジョブチェンジ”する人も増えています。
建設業界は社会インフラを支える安定した業界であり、今後も大規模プロジェクトや都市開発が続くため、将来的にも安定した仕事と多様なキャリアパスが約束されています。かつては「現場だけ」と思われがちだった建設業界も、今や未経験・高卒から“選べる未来”を手に入れられるフィールドへと変わっています。

今だからこそ建設業界へ―フリーター・短期離職からのキャリアチェンジ成功法

「何度も仕事を辞めてしまった」「アルバイト生活から抜け出せない」――そんな悩みを持つ方こそ、今こそ建設業界に目を向けてみてはいかがでしょうか。建設業界は、過去の経歴に関係なく「やってみたい」「成長したい」という気持ちを持つ若者を歓迎しています。
実際、フリーターや短期離職の経験がある方が、現場でリーダーシップを発揮したり、資格取得を通じて安定した職に就いたりする例も珍しくありません。最初は簡単な補助業務からスタートし、徐々にスキルや経験を積むことで、より大きな役割や責任あるポジションを任されることも増えています。
さらに、建設業界は「手に職」が身につきやすく、将来的な転職や独立にも有利です。一度失敗した経験も、「次こそ成功したい」という気持ちに変え、建設業界という“新しい舞台”で再スタートを切ることができます。
ブラック企業や不安定な職場で悩んできた20代こそ、今、建設業界はあなたのチャレンジを待っています。新しいキャリアの一歩を、ぜひこの業界で踏み出してみてください(建設通信新聞)。

まとめ

ここまでご紹介した通り、今の建設業界は「未経験からでも、若手がしっかり評価される」「高卒でも大卒以上の待遇を狙える」など、従来のイメージを大きく覆すチャンスにあふれています。
ブラックな環境や不安定なキャリアで悩む方こそ、新しい一歩を踏み出すフィールドとして建設業界は最適です。
今や、多くの企業が若手や未経験者の成長を支援するための制度や環境づくりに取り組んでいます。
一度つまずいた経験も、ここからのキャリアアップにしっかり活かせるはずです。
もし「自分にもできるだろうか」「どんな企業があるのだろう」と少しでも気になる方は、ぜひエンジニア株式会社(https://e-ngineer.co.jp/)への応募を検討してみませんか?
未経験・フリーター・短期離職の経験者にも新しいスタートを応援する制度が整っています。
あなたの“次の一歩”を、建設業界で踏み出してみませんか。

参考

■リセマム「高卒就職率98%、就職希望の高校生は減少…文科省」
https://resemom.jp/article/2025/05/26/82031.html?utm_source=chatgpt.com
■東洋経済オンライン「求人倍率“バブル期超え”の高校卒就職」
https://toyokeizai.net/articles/-/847133
■全国建設業協会「建設業における新規高等学校卒業予定者等採用関連情報の提供」
https://www.token.or.jp/news/20240620_01.pdf
■労政時報「2025年度 決定初任給の水準」
https://www.rosei.or.jp/data/labo/research/2025syoninkyuu.pdf
■福井新聞「初任給引き上げる企業の割合」
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2279566
■KISAN建設コラム「未経験からの建設業キャリア」
https://kisan-k.co.jp/column/14/
■建設通信新聞(業界全般のキャリアパス・最新情報)
https://www.kensetsunews.com/
■建設業界の高卒採用・人材確保に関する解説記事(ビズジャーナル)
https://biz-journal.jp/company/post_382015.html