
2025.07.07
築地再開発で変わる建設業界――人手不足がチャンスに!未経験から始める“建設の未来”
「築地地区まちづくり事業」――総事業費約9000億円、敷地面積は東京ドーム4個分以上。2026年度の着工から2038年度の完成まで、日本の建設業界を大きく動かす歴史的なプロジェクトが動き出そうとしています。しかし今、その現場を支える“人”が足りません。ブラック企業で心身ともに疲れた、長期フリーターから抜け出せない、短期離職が続いて将来が不安……。そんな20代のあなたにも、未経験から新たなキャリアを切り拓くチャンスが建設業界には広がっています。なぜ今、未経験の人材が求められているのか。実際の現場や働き方の変化、そして“建設の未来”を、築地再開発を軸に解説します。
築地地区まちづくり事業とは?
約9000億円規模の大プロジェクト
2024年、東京都は「築地地区まちづくり事業」の具体的な計画を発表しました。このプロジェクトは、かつて魚市場として知られた築地市場の跡地に、約9000億円もの巨額を投じて再開発を行うという、首都圏でも類を見ない規模の事業です。計画地の面積はおよそ19万平方メートル、東京ドームでいえば4個分以上という広大さ。2026年度にインフラ整備が始まり、28年度には超高層ビル群を含む7棟が着工、32年度の完成を目指します。最終的には38年度までに全工事が終わる予定です。
地域活性化と世界に開かれた新拠点
築地地区まちづくり事業のコンセプトは、「水と緑に囲まれ、世界中から多様な人々を迎え入れ、新しい文化を創造・発信する拠点」。目玉となるのは、最大5万人を収容できる大規模集客・交流施設。ここでは、世界レベルのスポーツ大会や大型コンサートの開催が想定されています。周辺には国際会議場、オフィス、ホテル、住宅、商業施設などの超高層ビルが建ち並び、最先端の都市空間が誕生します。さらに、次世代モビリティ「空飛ぶクルマ」の発着場や、水上交通と連動した新しい交通システムも導入予定です。こうした複合的な再開発は、まさに“新しい東京”を象徴するプロジェクトといえるでしょう。
建設業界の人手不足が深刻化――なぜ今、需要が高まっているのか
大規模再開発と労働力の現状
こうした大規模プロジェクトが次々と進行する一方で、建設業界では「人手不足」が深刻な社会課題となっています。国土交通省の調査によると、建設業の就業者数はこの20年で約100万人減少し、現在は高齢化も加速。特に東京都心の大規模再開発やインフラ老朽化対策、災害復旧などの需要増に対して、現場で働く職人や技術者が圧倒的に足りていない現状があります。
コロナ禍以降の求人動向
2020年以降のコロナ禍で建設需要は一時的に減少しましたが、2022年以降はオフィス・住宅のリニューアルや大型プロジェクトの着工が急増し、再び求人が拡大。とくに再開発や都市インフラの大型案件は、未経験者も積極的に採用する傾向が強まっています。求人数の増加に加え、「建設現場の働き方改革」も進み、従来のイメージとは異なる新しい働き方が広がっているのも特徴です。
未経験から建設業界にチャレンジするメリット
安定した正社員雇用のチャンス
建設業界は「未経験歓迎」の求人が増えています。大規模プロジェクトの増加で正社員として採用されるケースが増加し、契約社員やフリーター経験からのキャリアチェンジも十分に可能です。正社員登用後は、安定した給与や社会保険、各種手当が受けられ、ライフスタイルの改善を実感できるでしょう。これまでブラック企業や不安定な仕事で苦しんだ人ほど、安定した環境への転職は大きな魅力になります。
資格取得やキャリアアップも目指せる
未経験からでも、建設現場でのOJT(現場教育)や各種研修を受けながら、資格取得を目指せる環境が整っています。たとえば「施工管理技士」や「建築士」などの国家資格を取れば、将来的には現場のリーダーやプロジェクト管理職へとキャリアアップも可能です。資格取得に向けたサポート制度や、経験を積んだ後により高度な仕事へチャレンジできる仕組みも充実してきています。
現場のリアル――実際に働く人の声・よくある疑問
未経験スタートの事例
「大学卒業後、フリーターとして働いていたが、将来に不安を感じて建設業界へ転職。今では現場管理職を目指して資格勉強中です」といった20代の実例も増えています。未経験からスタートした人でも、現場で仲間と支え合いながら技術を身につけ、ステップアップしていく姿が多く見られます。
「きつい」「危険」は本当?
「建設現場はきつい、危ない」というイメージは根強いですが、実際は安全対策やICT導入、業務の分担などで、昔よりも働きやすい環境に変わりつつあります。週休2日制の導入や作業の省力化、メンタルヘルス対策にも業界全体が本腰を入れて取り組んでいます。「自分にもできるだろうか?」と不安に感じる方も、一度現場見学や企業説明会などに参加してみることでイメージが変わるはずです。
未経験から“未来の建設”を担う人材へ
これからの建設業界に求められるスキル
今の建設現場では、チームで協力し合うコミュニケーション力や、タブレット端末を使った業務管理、ドローンによる測量など新しいIT技術の活用も進んでいます。特別な専門知識がなくても、「学ぶ意欲」や「チャレンジ精神」があれば十分に活躍できるフィールドが広がっています。ものづくりや社会貢献に興味がある方には、やりがいの大きい職場です。
転職・応募に向けて一歩を踏み出そう
今まさに、築地をはじめとする大規模再開発の現場があなたを必要としています。未経験からでも安心してスタートできる体制が整いつつある今、新しい人生を始めるには絶好のタイミング。まずは求人情報を調べてみたり、実際の職場に足を運んでみることから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
首都・東京の中心で始まる築地地区まちづくり事業は、建設業界の未来を象徴する大規模プロジェクトです。今後も再開発やインフラ整備は全国で続き、建設業界の人手不足は一層深刻化する見込み。その一方で、未経験からでも安心してスタートできる環境が整いつつあります。安定した雇用やキャリアアップのチャンスを掴み、あなた自身の未来も切り拓きませんか?
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このタイミングで新しい一歩を踏み出し、“未来の建設”を担う人材として活躍しましょう。
参考
■東京都公式「築地地区まちづくり事業」環境影響評価調査計画書 https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/396_tsukiji_tosho_kei/
■三井不動産 プレスリリース(2024年4月)
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/release/
■国土交通省「最近の建設業」
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001633500.pdf
■厚生労働省「建設労働者需給調整システム」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/kensetsu-tyousei.html
■国土交通省「建設現場のICT・スマート化」
https://www.mlit.go.jp/tec/constplan/sosei_constplan_tk_000031.html
■日本経済新聞「築地市場跡地の再開発、超高層など9棟が26年度に着工へ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1927W0Z10C25A6000000/