
2025.08.06
未経験から挑戦できる設備施工管理|仕事内容・給与・キャリアのリアル
「建設業界に興味はあるけど、未経験だから不安…」「ブラックな職場で心身ともに疲弊し、次の一歩が踏み出せない」──そんなあなたにこそ知ってほしいのが、設備施工管理という仕事です。建物の“裏方”を支える空調や電気、給排水といった設備工事は、暮らしの快適さを守る重要な役割。現場を監督する施工管理職は、体力よりも“段取り力”が求められる仕事です。今回は、未経験からスタートする場合の仕事内容や給料、働き方について詳しくご紹介します。
設備施工管理とは?扱う分野と役割をわかりやすく解説
建物の中には、日常生活に欠かせない“設備”が数多くあります。たとえば、夏に涼しく冬に暖かく過ごせる「空調設備」、トイレやキッチンで使われる「給排水設備」、そして照明やコンセントなどの「電気設備」など。こうした設備の工事がスムーズに、安全かつ正確に進むように調整するのが、設備施工管理の仕事です。
施工管理と聞くと「現場で重いものを運ぶ力仕事」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際には作業をする人ではなく、“作業を管理する人”。工事が設計通りに行われているかを確認し、作業員への指示、安全管理、スケジュールの調整などを担う役割です。
空調・給排水・電気…どんな設備を扱うのか
設備施工管理が担当するのは、主に以下の3つです:
●空調設備:エアコン、換気扇、排煙装置など
●給排水設備:トイレや水道の配管、水の供給・排出
●電気設備:照明、コンセント、分電盤、防災機器など
これらの工事は一つでも不備があると、建物としての機能が成立しません。そのため設備施工管理は、「建物の完成を支える縁の下の力持ち」として重要な役割を果たしています。
建築・土木との違い
建築施工管理は「建物そのもの」、土木施工管理は「橋や道路などのインフラ」。それに対して設備施工管理は、「建物の中の快適性と機能性」を担います。細かな配線・配管の調整が多く、完成時の達成感も大きい分野です。
設備施工管理の仕事内容|未経験でも始められる業務の流れ
施工管理の仕事は、図面通りに工事が進むように現場を調整・監督すること。中でも設備分野は、建物の使い勝手や安全性に直結するため、正確性と段取りの良さが求められます。ただし、実際の作業は職人が担当するため、未経験者でも管理業務からスタートできます。
1日のスケジュール例
●8:00 現場朝礼・作業内容の確認
●9:00〜12:00 図面と工事の進捗確認
●12:00〜13:00 昼休憩
●13:00〜15:00 写真撮影・工程管理
●15:00〜17:00 安全パトロール・報告書作成
作業員が現場を動かす一方で、設備施工管理は「どうすれば安全かつスムーズに進むか」を考えるポジションです。
現場での主な業務内容
●工事写真の撮影
●資材の搬入確認
●工程・スケジュール管理
●職人とのやりとりと調整
未経験から設備施工管理に転職した場合のキャリアと成長
設備施工管理は、未経験からでも挑戦しやすい技術職です。異業種からの転職者や、正社員経験のないフリーターも活躍しています。
最初に任される仕事とは
入社直後は以下のような補助業務が中心です:
●工事写真の整理
●図面の確認と配布
●資材チェックや書類準備
段階的に知識を得ながら、現場に慣れていけるのが特徴です。
フォロー体制と研修内容
企業によっては以下のような研修制度を用意:
●図面の読み方講座
●工事の進め方のレクチャー
●報告書や日報の作成指導
●先輩社員とのOJT
半年〜1年で小規模現場の管理ができるようになるのが一般的な成長イメージです。
設備施工管理の給料相場と待遇|求人票から読み解く現実
施工管理の給与は、他業種と比較しても高めに設定されている傾向があります。特に設備分野は専門性が高く、慢性的な人手不足のため、待遇も安定しています。
未経験者の初任給目安
●研修期間中:月給193,776円
●現場配属後:月給250,000円
●理論年収:約3,387,552円
(内訳:月給25万円×12ヶ月+賞与387,552円)
※賞与は「入社後6ヶ月以上の査定期間を含んだ方」が対象です。
現場配属前は研修に専念し、基本を身につけながら給与が支給されます。未経験者の定着を重視した制度のため、安心して知識を学べる環境が整っています。
手当・福利厚生も充実
●資格手当(施工管理技士など)
●社会保険完備
●未経験向けの研修制度完備
●現場配属後は就業先に準じた勤務時間・休日
また、研修期間中の勤務時間は9:30〜18:30(実働8時間)。現場配属後はプロジェクト先の勤務体制に合わせる形になります。
こんな人に向いている!設備施工管理のやりがいと将来性
体力よりも必要なのは「段取り力」
施工管理は重労働ではなく、段取り・調整・人とのコミュニケーションがカギを握る仕事です。体力に自信がなくても、責任感と気配りがあれば十分に活躍できます。
建設業界で長く活躍できるキャリア設計
設備施工管理は、景気に左右されにくいインフラ系の仕事。再開発、リノベーション、公共施設など多岐にわたる現場があり、一度技術を身につければ一生モノのスキルになります。
将来的には、現場監督から施工計画の立案、さらにはマネジメント層へとキャリアアップも可能。未経験スタートでも、5年後、10年後に“必要とされる人材”として働き続けることができます。
まとめ
設備施工管理は、専門知識や経験が必要そうに見えるかもしれませんが、実は未経験からでも着実にスキルアップできる道が開かれています。図面の読み方や工事の流れは入社後の研修やOJTでしっかり学べるため、異業種からの転職者やフリーターからのスタートでも十分に活躍可能です。将来性のある技術職で、安定した収入とキャリアを築きたい方にはぴったりの分野です。
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