COLUMN コラム

2025.04.21

「人を支える仕事」から「暮らしを支える仕事」へ──介護士から施工管理への新しい一歩

「人を支える仕事」にやりがいを感じつつも、現場の過酷さや将来への不安から転職を考える介護士の方が増えています。
慢性的な人手不足、心身の負担、そして報われにくい待遇──それらは、まじめに働く人ほど深く悩むポイントです。
そんな中、近年注目されているのが「施工管理」という職種。建設現場をまとめ、安心・安全な建物をつくる“暮らしを支える”仕事です。
実は、介護職で培った「気配り力」や「人との調整力」は、この仕事でも強みとして活かせる要素なのです。
この記事では、介護士から施工管理へキャリアチェンジする理由や魅力、具体的な転職ステップをご紹介します。
「このままでいいのかな」と思ったその気持ち、少しだけ新しい世界に目を向けてみませんか?

介護職から転職したい人が増えている理由

介護職は、人の人生に深く関わり、大きなやりがいを感じられる仕事です。
しかしその一方で、長時間労働・人手不足・重労働に見合わない給与など、働き手にとって厳しい現実があるのも事実です。
特に20代の若手介護士の中には、仕事に情熱を持っていても、体力的な限界や将来設計の難しさから転職を考えざるを得ないケースが増えています。
「このまま続けていけるのか」「他の職種にチャレンジするなら今しかない」と悩む声も多く聞かれます。
さらに、コロナ禍によって福祉・医療分野の厳しさが浮き彫りになったことで、安定性や待遇を求めて別の業界を模索する動きが加速しました。
そんな中、全く異業種に見える「建設業界」が、実は介護職の経験を活かせる場として注目を集めています。

施工管理という選択肢が注目される理由

施工管理とは、建設現場のスケジュール・安全・品質を管理する仕事です。
実務経験がなくても、しっかりとした研修制度を整えている企業も多く、未経験から国家資格を目指せるキャリアパスがあります。
また、施工管理は一般的に平均年収が400万円以上(※経験者は500〜600万円以上も可)とされ、
介護職と比較して収入面での差が大きいことも魅力のひとつです。
さらに、土日祝休みの企業も増えており、プライベートの時間を大切にできる働き方が可能です。
「人を支える仕事」から、「インフラや建物を通して暮らしを支える仕事」へ──
そうしたキャリアのシフトに魅力を感じる人が増えているのです。

介護職の経験が施工管理に活かせる理由

介護職で重要とされるのは、「相手の気持ちをくみ取る力」「柔軟な対応力」「報告・連絡・相談」などの対人スキルです。
これは、現場の職人や施主と日々やり取りをする施工管理でも極めて重要な能力といえます。
施工管理は、現場で発生する様々なトラブルや調整ごとに迅速に対応することが求められます。
そのため、人との関係性を築く力や周囲の状況を読み取る力を持つ人材は非常に重宝されます。
また、介護の現場で培った体力・責任感・現場感覚も、建設業界では確かな武器になります。
つまり、まったくの未経験ではなく、すでに「社会人スキル」という下地を持っているといえるのです。

施工管理の働き方と1日のスケジュール例

施工管理の1日は、現場の朝礼から始まります。
職人との打ち合わせ、安全確認、工程のチェック、進捗の記録など、現場を円滑に進めるための調整役として活躍します。
日によってはデスクワークもあり、書類作成や発注管理などの内勤業務も発生します。
早ければ17時〜18時には業務を終えることも多く、夜勤がない現場も豊富にあります。
休日は週休2日制が一般的で、しっかり休める環境が整ってきています。
さらに、経験を積めば資格手当や役職手当などで収入アップが見込めるため、将来的なキャリア設計もしやすい職種です。

未経験から施工管理へ転職するステップ

まずは「施工管理ってどんな仕事?」という理解から始めましょう。
求人票を読むだけでなく、建設業界の転職に詳しい企業へ質問してみることがおすすめです。
多くの企業では、未経験者向けの研修制度や資格取得支援を用意しています。
特に「施工管理技士補」「2級施工管理技士」といった資格は、働きながら取得を目指せるルートが整備されています。
また、面接では「なぜ建設業界なのか」「なぜ施工管理なのか」という動機が問われやすいため、
介護職で得た経験や価値観が、どう活かせるかを言語化しておくことがポイントです。

まとめ

介護職として人を支えてきたあなたには、施工管理という“暮らしを支える”仕事でも活躍できる素地があります。
未経験でもスタートできる制度や、しっかりとした研修・資格サポートのある企業も増えています。
待遇改善やライフワークバランスを求めて新しい一歩を踏み出すのは、決してわがままではありません。
むしろ、自分の未来に正直に向き合った勇気ある選択です。
「施工管理の仕事、ちょっと気になるかも」と思った方は、ぜひ一度、建設業界での就業について実績のあるエンジニア株式会社(https://e-ngineer.co.jp/)への相談を検討してみませんか?